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〜生体に対する温浴の効果〜
入浴時の湯温を、〔37℃〜39℃〕を微温浴、〔40℃〜41℃〕を適温浴、〔42℃〜44℃〕を高温浴といいます。 ただし日本列島は南北に長いため、九州や東北、北海道では差異があり、これに1℃〜2℃の上下があります。
◇微温浴
〔37℃〜39℃〕の微温浴では、人体に対し副交感神経が優位に働き、鎮静的な、ゆったりした気分になります。 このため微温浴は、神経衰弱、不眠症、ノイローゼ、神経症、脳卒中後遺症の治療に用いられます。
◇適温浴
〔40℃〜41℃〕の適温浴でも副交感神経が優位に働き、温浴と相まって血管は拡張します。 これに二酸化炭素や硫化水素が混じっていれば、高血圧症や心臓病などの循環器疾患の治療に用います。 また、関節リウマチや糖尿病も適温浴で治療します。 神経痛は高温浴ですのでお間違えないように。
◇高温浴
〔42℃〜44℃〕の高温浴では、交感神経が優位に働き、血管の緊張を高め血圧は上昇し、心拍数も増加させます。 また、人は興奮的、刺激的となり、さらに新陳代謝を高め、心身ともに活動的になります。 高温浴は疼痛軽減作用、痙攣や硬直の緩和作用、胃液分泌低下作用があるため、神経痛、各種胃腸病の治療に用いられます。
以下において図に示しておきました。

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〜水温と血栓(血液粘度)の関係〜
温水、温泉ともに、42℃以上では血液粘度は上昇し、41℃以下では血液粘度は低下します。 これは温浴には、血液が固まる力(凝固)と血栓が溶ける力(線溶)が、アンバランスに関与しているからにほかなりません。 41℃以下の温浴で線溶能は活性化し、逆に42℃以上では線溶能は低下します。
このことから、毎日42℃以上の熱い湯に入っている方は、脳梗塞や心筋梗塞の可能性が高くなります。 一方、41℃以下の温泉浴では線溶活性化作用があることから、温泉浴が血栓症の根本的治療法となりうることを示唆しています。 今後、血栓症患者に対する温泉療法は注目される可能性があります。
温浴は、個人の好みの温度とは無関係で、とくに高温浴は血栓症患者や高齢者には危険ということになります。 実際、温泉地での脳梗塞や急性心筋梗塞の発症が非常に多い事実は、温泉旅館の風呂の温度が高すぎることに原因があると思われます。 42℃以上の高温浴では線溶能が低下し血栓症になるということを知ってほしいと思います。 どうぞ、ご家庭のお風呂でも、温度計で測って入浴されることをお薦めします。
また、血栓症の予防策として、入浴前または入浴の前後にコップ2杯分の水またはお茶を飲むと、血液凝固能は低下します。 風呂あがりにビールを飲む方が多いのですがこれは間違いです。 風呂あがりには水を飲み、その後でビールを飲むことです。

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露天風呂そのものは問題ありませんが、入浴時の大気温が重要です。 特に危険なのは、大気温15℃以下の時です。 5℃やマイナス温度では寒さのため血管が収縮し、血圧は80〜120mmHg上昇します。 このため、高血圧の方や脳血管に動脈瘤のある方は、脳卒中になり倒れる危険性が高くなります。 又死に至る場合もあります。 露天風呂での入浴事故が多いのはこの為です。
大気温15℃以下の場合の禁忌症 ○高血圧の方 ○脳血管、その他に動脈瘤のある方 ○高齢者
一般の家庭風呂でも上記の方がおられる場合は、脱衣室は15℃以上に保つことが必要です。 夏場の露天風呂は極めて良好ですが、冬場は危険なものとなります。 東北の温泉で露天風呂が向いているのは7月中旬〜9月中旬までです。 特に冬場は止めた方が良い。
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「湯あたり」とは、温泉浴を繰り返す場合、数日後に発現する全身性ならびに局所的症状の一過性増悪のことです。 湯あたりの症状には、全身性と局所性とがあります。
◇全身性湯あたり
全身性症状としては、疲労倦怠感が最も多く、食欲の亢進、便秘、睡眠異常などが比較的多く、その他頭重、どうき、めまい、また熱感ときに発熱、発汗があります。 しかし全身症状として食欲不振、下痢、不眠という正反対の症状もみられることから、個人の非特異的変調作用をおこしたものとされています。 もし湯あたりが生体に真に害をなすものであれば、食欲不振、下痢、発熱がおこりそうであるのに、食欲亢進、便秘が多いことは、生体の障害ではなく生体の変調と解すべきです。
◇全身性湯あたりの起こる泉質
湯あたりの起こる泉質は、酸性泉、濃い硫黄泉、放射能泉の3種です。 とくに酸性硫黄泉で湯あたりが大きいです。 湯あたりを起こすと1週間ほど疲労倦怠感が続き、病院に行かれる方がいますが湯あたりは医師でもどうにもなりません。 湯あたりを直すにはアルカリ泉(アルカリ単純泉、アルカリ硫黄泉、重曹泉)に入浴すると簡単に直ります。 これを「直し湯」といいます。 湯あたりの起こる泉質は、心臓病、高血圧症のある方は禁忌となります。
◇局所性湯あたり
局所症状としては、いわゆる温泉皮膚炎(かすける)が大部分を占め、旧病巣の再燃症状とみられるものは案外少ないです。
◇局所性湯あたりの起こる泉質
温泉皮膚炎は、酸性泉、酸性硫黄泉で起きます。 とくに酸性硫黄泉で高度の温泉皮膚炎がみられます。 湯治開始から1週間目で最大の皮膚炎が現われ、2週間目で完全に直ります。 つまり、酸性硫黄泉での湯治は、15泊は期間が必要です。
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ドイツに行くとどんな小さな町村でもウォーキングロードが良く整備されています。 特に温泉地ではウォーキングロードが完璧に整備され、温泉療法と運動療法の複合療法の場として多くの人々に使用されております。 これは日本とは温泉の利用目的が異なっているためです。
当つなぎ温泉は日本の温泉地の割にはウォーキングロードが良く整備されております。 しかし残念なことに利用される方が全くないのが現状です。 多くの方々に利用されることを希望しております。 写真はつなぎ温泉のウォーキングロードを写したものです。
ウォーキングの発祥はヨーロッパで、心肺機能の強化として生まれました。 今日では運動療法の一環として心肺機能の強化の他、糖尿病の予防と治療、高脂血症、高血圧、肥満の予防と治療、骨粗鬆症の予防、足腰の筋力強化による変形性関節症の予防、疲労回復、肩こりの解消、心臓病のリハビリテーション、うつ病や心身症などの精神疾患(特に森林浴散歩は空気マイナスイオンの影響で副交感神経が優位となる)、認知症の防止など、ウォーキングによる健康効果は大きいです。 しかし運動療法となると疾患ごとの療法が異なり、専門家の指導が必要となります。
◇心肺機能強化 5km〜40km ◇糖尿病 最低1km(15分)〜最高4km(60分) ◇高脂血症、高血圧 4km(60分)〜6km(1時間半) ◇心臓病の術後リハビリテーション 500mから 他有り
実際の運動療法では疾患や体力、年齢などを考慮し、運動の強度、運動の継続時間、運動の頻度、運動の時間帯を指定します。 次に運動時間と脂肪代謝、ブドウ糖代謝の関係を示しておきます。

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