泉質度 ★★★★★ 源泉度 ★★★★★
飲泉可 (胃潰瘍、痛風、脂肪肝、二日酔、便秘の予防に!)

源泉100%掛け流しとその意味

現在我が国の温泉の97%はろ過、循環、加水、加温、塩素殺菌など加工湯です。
特に温度調節のために加水されている温泉が圧倒的に多く、これは温泉の利用目的が保健的利用−湯治から観光、レジャー利用へと大幅に変化したためです。
源泉100%掛け流しの場合は日本全体の3%でしかなく、特に今日では泉質より露天風呂という傾向が強いため源泉100%は極めて少なくなっています。
こうした状況は温泉を保健的利用−温泉療養として利用したいと思っている人から見ればどこの温泉旅館に行ったら良いのか分からなくなります。
このため源泉100%掛け流しの明記の下に温泉療養ができる宿であることを表示しているものです。
観光、レジャーのためではありません。勿論、観光、レジャー目的の方が入ってはいけないと言うわけではありません。
最近源泉100%を観光宣伝に利用している旅館が多く見受けられますが、旅館の経営者が良く分かっていないようです。間違いです。
温泉と療養泉(療養泉の規定)
温泉とは湧出口で温度25℃以上、又は含まれる物質として19種類とその限界値を指定して1つでも含まれる鉱水を温泉と定義されており、温泉のうち特に治療目的に供しうるものを別に「療養泉」としている。
療養泉の規定
療養泉の温度または含む物質
(1978年環境庁自然保護局長通知)
1.温度(温泉源から採取されるときの温度)摂氏25度以上
2.物質(下記に掲げるもののうち、いずれかひとつ)
| 物質名 | 含有量(1kg中) |
|---|---|
| 溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1,000mg以上 |
| 遊離二酸化炭素(CO2) | 1,000mg以上 |
| 銅イオン(Cu2+) | 1mg以上 |
| 総鉄イオン(Fe2+ + Fe3+) | 20mg以上 |
| アルミニウムイオン(AI3+) | 100mg以上 |
| 水素イオン(H+) | 1mg以上 |
| 総硫黄(S)[HS- + S2O32- + H2S に対するもの] | 2mg以上 |
| ラドン(Rn) | 30×10-10キュリー単位以上 (8.25マッヘ単位以上) |
塩類泉
塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉
特殊成分を含む療養泉
二酸化炭素泉、含鉄泉、含銅−鉄泉、硫黄泉、酸性泉、含アルミ二ウム泉、放射能泉
単純泉は療養泉に含まれません。
つまり温泉には物理作用のみの温泉と物理作用と薬物作用のある療養泉の2種類あります。
温泉の利用目的(我が国の温泉法と現状)


我が国の温泉法は昭和23年、吉田茂内閣時に厚生省の法律として温泉の保護と国民の福祉の増進に寄与することを目的として制定されました。
保健的利用が主で休養、保養、療養が目的です。従って温泉は成分を分析し、適応症が記載されている所以です。
昭和46年温泉法が厚生省より環境庁に移管され、この時に観光やレジャー利用も認められるようになり今日に至っております。
しかし温泉の利用目的は当初と変わらず、今後も変わることはないと思います。
現在では温泉利用形態が大幅に変化し観光やレジャー利用が主流となってしまいました。主が副に副が主に逆転してしまいました。
しかし温泉利用の目的の本筋は国民の福祉の増進であり、休養、療養、保養が本来の姿です。温泉利用を観光、宴会、レジャーの場としてのみ考えるのは大きな誤りです。
近年厚生労働省健康局では生活習慣病対策の一環として再度温泉療法の普及に努めております。
当温泉の泉質と成分
泉質
強アルカリ性硫黄泉(旧名−強アルカリ性硫化水素泉)PH9.36〜9.85
主な成分(1水1kg)
| 物質名 | 含有量(1kg中) |
|---|---|
| ナトリウムイオン(Na+) | 158.0mg |
| カルシウムイオン(Ca2+) | 13.0mg |
| フッ素イオン(F-) | 4.6mg |
| 塩素イオン(Cl-) | 80.3mg |
| 硫化水素イオン(HS-) | 5.6mg |
| 硫酸イオン(SO42-) | 191.2mg |
| 炭酸水素イオン(HCO3-) | 20.2mg |
| 炭酸イオン(CO32-) | 17.4mg |
| メタケイ酸(H2SlO3) | 55.6mg |
| メタホウ酸(HBO2) | 5.9mg |
◇ 我が国の泉質分布は単純泉40%塩化物泉29%硫黄泉11%炭酸水素塩泉Na型7%硫酸塩泉6%放射能泉3%酸性泉2%炭酸水素塩泉Ca型0.6%二酸化炭素泉0.2%。硫黄泉の内アルカリ性硫黄泉は15ヶ所で極めて数が少ない。

当温泉の効能
温泉療養の適応症と禁忌症
適応症
入浴:糖尿病、糖尿病性神経障害、高血圧症、動脈硬化症、閉塞性動脈硬化症(ASO)、抹消循環障害、心不全、白ろう病、関節リウマチ、変形性関節症、変形性脊椎症、自律神経失調症、更年期障害、心身症、うつ病
飲泉:痛風、高尿酸血症、尿路結石、便秘、脂肪肝、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多症、胃虚弱
禁忌症
入浴:アトピー性皮膚炎、光線過敏症、皮膚乾燥症、皮膚粘膜の過敏な人 飲泉:低酸無酸の方、下痢の時
◇温泉の医治効果は自由に入浴されても一切効果がありません。温泉療養(入浴療法、飲泉療法)を行う場合は、温泉療法医又は温泉医学の知識を有する厚生労働省認定の入浴指導員の指導を受けて行って下さい。疾患ごとの入浴法、飲泉法があります。






